子供に経験させたいだけなんだけど
元来、僕は行動的な人間ではない。楽なほうがすきだし、人ごみは嫌いだし、自己中心的だ。
でも、子供が成長するにつれ、いろんな体験をさせてやりたいと思うことがある。
旅行に連れて行ったり、バーベキューをやったり、海水浴をしたりと・・・ごくありふれた事ばかりだけど、自分のためというよりも、子供に経験させてあげたいと自然に思えてくる。
夏休みは絶好の機会だ。いろんな計画を妻に話すんだけど、いつも乗り気ではない。妻は自分が疲れるとか、面倒くさいとか、そういうことをまず考える。だから積極的に動くことなんて一度もない。近所のプールですら一緒に行きたくないという。理由は水着になるのがイヤだから。子供のために行くんだよ、といってもまず理解してくれない。いい説得の言葉はないかなぁ。
普段の子供の世話で手一杯といった感じなんだけど、プラスαの家族イベントはいつも僕が中心になって計画を立ててるんだから少しは協力して欲しいものだなぁ。
二人きりで
ユリさんは相変わらず素敵だ。二人での会話はいつも楽しくていっそのこと二人だけで仕事が出来たらもっと楽しいのになどと妄想してしまう。
ユリさんもパート暦もベテランの領域に入ってきて、正社員の僕らのやってる仕事に矛盾があることに感づきはじめてきた。
時々ユリさんが僕に、疑問点を投げかけてくるんだけど「うん、確かにおかしいんだよね、これ。でもぉ・・・仕方がないんだよぉ」とごまかすこともある。
でも、ユリさんの指摘は的を得ていることがよくある。
ユリさんはパートの立場を守り、直接上司に意見するじゃないから、なるべく僕経由で意見を採用するようにしてあげている。
ユリさんに言われると、イヤといえないからなぁ。
責任問題って・・・
新しいプロジェクトのシステムがまだ完成しない。よって、お客さんへの申込書は案内が送付できないでいる。
もうさすがにお客さんも、関連会社も痺れを切らして毎日のように問い合わせの電話がある。
僕の見込みだと、システムが完全に動くのはもう少し先になりそう。それでも見切り発車的にプロジェクトを始めてしまう手もあるけど。
今日、心配した関連会社の社長さんが支店長のところにやってきて「もう少し先に延ばしたらどうか、こんな不完全な状態だと費用決済にも影響する」と詰め寄ってきた。
さすがにあわてたのか、支店長はシステム開発業者にこれ以上遅れたら違約金を取るだの、責任を取ってもらうなどと話していた。
今頃何を・・・
僕は今このプロジェクトに直接タッチしていないが立ち上げ当初、
- このシステム業者は開発能力はあまりない
- プロジェクト事態を理解していない
- データの2重管理になって将来悪い影響が出る
- 作業は絶対に遅れる
などと意見を言っていたが、開発費が安く済むという理由だけで契約をしてしまった。
そもそも、システムについて何の注文も出していないのが問題だった。
「こういうプロジェクトやるからそれに合わせたシステム作ってください」
これが草野さんの注文だった。
どんなことがしたいのかまったくいわずに、ただ作れといわれたって作れるもんじゃあない。
デモを見ても、なんだコリャ?こんなことも出来ないの?という代物だった。
それを受けて草野さんはぼやいているが、僕には予想が出来たことだ。
まったく他人任せでうまくいくわけがない。
これからは更なる問題が発生することは必死だ。
たぶんシステムで顧客管理が上手く出来なくて、人海戦術でカバーすることになるだろうけど、それももって3ヶ月くらいかな。
それ以上は多分無理。もたない。絶対パンクする。
そういうことすら誰も予想していない。
やれやれ。
またやってくれましたよ
昨日のことだけど、また草野さんが大きなミスを犯した。
くそ真面目で優秀そうだけどどっか抜けてる人だ。
ゴタゴタになっている新しいプロジェクト用の申込書の印刷で、
内容がおかしいのに気づかずに印刷してしまった。
約2時間後、1000枚ほど印刷してから、「あれぇ?」の声。
専用の用紙を使っての印刷で、用紙の在庫も全部揃っていなくて、
後800枚程度しかない。
用紙だいだって馬鹿にならないのに・・・また他人事のようにぼやいてる。
あんたの責任だよ。
打ち直すのにも用紙が足らないよ、どうしてくれる。
草野さんは今日も出勤し、ミスの後処理に追われてるようだけど
まあ、僕の担当の仕事じゃないから3連休は楽しませてもらうよ。