思い過ごしか

昨日、思い切ってユリさんにドライブの話しをしてみた。


僕の聞き方がぎこちなかったせいか、ユリさんは最初
「ん?」てな顔をしていたけど、
ドライブの話と気付いた瞬間から顔を真っ赤にしていた。


このときもドライブの誘いに
「いいですよ」
といってくれたものの、いつにするという問いには
ユリさんさらに真っ赤になって
「今度飲み会があるでしょ?そのときに飲み屋まで運転させてくれれば・・」
と。
「あ、ああ、まあそれでもいいけど」


ありゃりゃ・・
休みの日に二人っきりでたっぷりドライブ、と期待していたんだけど。


ドライブに行くなんて、
男女間においてはまあたいしたことじゃないけど
既婚者同士の僕らにとってはすごい飛躍だ。
ユリさんは夫にどう説明する?人に見られたらどうする?
だからためらったのかもしれない。


ユリさんの夫は頑張り屋で優秀な男だ。
そのことはユリさんとの会話でもよく分かる。
僕みたいに適当で人任せで面倒くさい仕事を極端に嫌がる人間とは全然違う。
信頼している夫を欺く行動を躊躇したのかもしれない。


だって、ユリさんが夫に対して
「今日はkokuwagataさんとドライブしてくる」
なんていえるわけない。
きっと、
「は?ちょ、おま・・ドライブって?」
となることは必死だ。
では、嘘の用事をいって外出することは夫を裏切ることになるから、
誠実なユリさんには出来ない、という結論なんだろうか。


お酒を飲んだときには「休日に・・・」
なんていったけど、実際には無理だと考えて
もし誘われたら「飲み屋まで・・」といおうと決めてたような、
ニュアンスのある言い方だった。


飲み会のときには配車と搭乗者は上司が勝手に決めちゃうから
僕の車にユリさんが乗るなんてことすら未確定なのに。


まだまだ胸が苦しいよ。