反応

ユリさんとのドライブ話がポシャッたのは先日書いた。
ユリさんが休みの日に僕の車を運転してみたいといったので、僕はドライブに誘った。
一度はOKしてくれたんだけど、
その後ユリさんはちょっと消極的になってしまって、
ドライブ計画は立ち消えになっている。


今日は、職場のごみ捨ての日。
焼却場までごみを捨てに行く当番は今回は僕なんだけど
ユリさんと隣の係のペチャパイさんが一緒についていってくれることになった。
車いっぱいに書類(ごみ)を積んで出発。


僕やユリさんは仕事中に、外出する機会が少ないので、
ごみ捨てに行くというだけでなんだかワクワクしてる。
車の中でもみんなハイテンションで色んな話をしていたんだけど、
ペチャパイさんが
「やっぱドライブ行きたいでしょう〜?」
と言ってきた。

ユリさんはそのとき、フッと存在を消すように黙り込んだ。
どうやら
(私とkokuwagataさんとのドライブの話をどうして知っているの?)
と思ったらしい。


ペチャパイさんの言う「ドライブ」とは、
「外回り」のことで、
以前、ペチャパイさんが外回りで外出するのを見て
「いいなー俺もドライブに行きたいなー」
と僕はよくぼやいていたものだ。


ユリさんの心の動きがわかった僕はすぐに
「やっぱいい天気の日は事務所にこもっていずに、
理由つけて外出したいよ。
外回りの仕事やりたいな〜。
いつも仕事サボってどこドライブしてるのさ、ペチャパイさんいいね!」
となどと言って話をつないだ。


「ドライブ」の話の冒頭、ユリさんが少し静かになってしまったことを考えると
僕とのドライブ話をきっと気にしてくれてるんだろうな。
家庭のことなどを考えると、既婚者同士でおおっぴらにドライブなんて無理、
という結論に達したんじゃないかな。


そうわかっただけで、今は十分だ。