うにの味

僕の息子は、よく食べる。
食の細い子どももいるらしいけど、僕の息子にかぎって言えば全く当てはまらない。
何よりも食べるのが好きで、小さいくせに(同じ歳の子どもよりはかなり成長しているが)大人並みの量をぺろりと食べる。


好き嫌いもほとんど無く、美味しそうに食べる姿は本当に幸せそうだ。
今日もすし屋にいって、うにの味を初体験した。
僕自身はうにはあまり好きじゃないから食べないけど、妻が注文した物を少しだけ息子に食べさせてみた。
最初はその見た目から、不安がっていけど、美味しいから、と食べさたら。
「ん・・・美味しい!なんかねー、うにって海の味がするよね」
ほお、お前うにの味が分かるのかい?僕はよく分からないけど・・・
息子がもっと欲しいというので追加で注文するとぺろりと平らげてしまった。
もっと欲しい、というのを静止するのに苦労するほどの感動振りだった。


息子はもしかしてグルメかも?と思うことがある。
大トロよりも中トロが好きだといったりしたことがあったっけ。
安い店でもバクバク食べるけど、こんな風に息子が感動するのは、大抵高級な店にいったときだ。
この店の甘えびすごく美味いよ、とか・・・
味がわかるのかー?お前はー。


家に帰ってからも、「うに美味かったー」っと繰り返し言っていた。
本当に幸せそうだった。
やれやれ、僕より舌が肥えているんじゃないか。
願わくば、もうちょっと量を減らしてもらえるとありがたいんだけど。


そうだ、今度は納豆を食べさせてみよう。
納豆は息子の数少ない嫌いな食べ物の一つだ。
息子は納豆を、気持ち悪いもの、臭いものと決め付けて食べようとはしないが、
納豆の味がわかるのであれば彼の味覚は本物だ。


うん、納豆ならいくらでも食べてもいいし。